久しぶりのティアンギスと税金について

今日はサーチーラのティアンギスに行ってきた目的はヌェスというナッツを購入するため、それとビベロと呼ばれる園芸屋さんめぐり。
未だに適正価格というか、どのくらいが植木の相場なのか掴めない。気にいった中で一番高い木は高さ3~4mで7000ペソなので、日本円で4万くらいかな?まぁ安いのかもしれない。

それにしても予算を5000ペソとしているので、ひとつの木で7000ペソはなしかな。小さい植物をたくさんというアイデアと、1点集中で大きな木を一個というアイデア、どちらがわたしたちの土地に合うのかな。
今日気に入った木はジャスミン30cm100ペソ、レモンの木60~480ペソ、もっさり茂ったヤシ系の植物は80~120ペソ、でも120ペソのは緑がとっても鮮やかだった、たぶん室内向きの観葉植物。

それとメキシコといえばブーゲンビリア、これは面白くて、一本の木のタイプと蔓が長く伸びるタイプとあり一番安いもので60~1200ペソとかなり開きがある。わたしもラロも蔓のタイプが気に入った。
あと背高のっぽ3mくらいのセイバという木もなかなか素敵だった。
そして今日はrosa de castillaというバラ本来の香りのあるタイプを三鉢購入した。これは一か月くらい前にメスカルの工房へ行ったとき、agua de rosaというミネラルウォーターにこのバラの花びらを添えたものを頂いた時から気になっていたものだ。メスカルとこのローズウォーターの組み合わせに、なんてエレガントなお酒の飲み方なんだろうと感動した。
なので以後園芸屋さんに行くたびにこのバラを探していたのだけど、今日何気なく入った園芸屋さんで見つかった。見た目は至って普通のバラ、葉っぱも普通のバラと大差はない。唯一の違いはこのバラは薄紫に近いピンクの花の色しかないというところ、花は基本的に八重のようで一般的なバラの花の形状とは少し違う。さらにおじさんいわく、つぼみの状態でも香りがするらしい、たしかにふんわりと上品な香りが漂う。

オアハカの園芸店ではだいたい植木のバラは100個200個と大量に納入されるようで、rosa de castillaは全体の2~3%くらいしか含まれないらしい、意外と少ないんだな。今回はラッキーなことに三鉢も見つかったので、購入してきた。早く花が咲いて、ローズウォーターを作る日がいまから楽しみだ。
先日はレモンバームというハーブを持ち帰ったんだけど、これもハーブティーにするととても美味しい。基本コーヒー派のわたしに新しい楽しみが増えた。

 

そしてティアンギスでは意外と穴場の屋台を見つけた。
観光客向けというよりは現地の人がひいきにしているような庶民的なお店、セサディージャという脳みそを生のトルティジャに包み揚げたものが人気のようで、ひっきりなしに注文が入る。お味は唐辛子を和えているようで、少しピリッとしたなかに脳みそのクリーミーさが絶妙だった。

わたしのお気に入りはフリホーレスにキャベツの千切りとフレッシュチーズをのせたトスタダ。シンプルな料理なのでフリホーレスの味がおいしさの決め手になるのだけど、ここの味付けは絶品。値段も15ペソと懐にも優しいとくればリピート間違いなしだな。
次は前回もいただいたカルニータスというメキシコ風豚のコンフィのタコス。
今日座った位置からタケロ(タコス職人)の華麗な手さばきを拝見してきた。
タコスを仕上げながら鍋に入った肉を調理していく、逐一肉を動かしながら温度調節をしているのがよくわかる。味はもちろん、ボリューム満点でこちらも大満足。
最後はたぶんサーチーラではなくシマトランの特産だと思われる、agua de cacahuate、これはオルチャタ(米粉で作った飲み物)のピーナッツバージョン。

炒ったピーナッツを粉にして水とあえて飲み物にしたものなのだけど、クリーミーな味に香ばし香りが相まってデザート感覚で頂いた、これは今日のヒットかな。
ただ残念なことに目的のナッツは値上がりが激しく、180ペソが現在280ペソになっていたので次回に保留。
外国人観光客の増加により去年あたりからティアンギスでも価格上昇が激しくなって、気軽にブラブラするというよりは観光しにいくレベルにお金がかかって足が遠のいていたけど、今日は久しぶりに楽しく散策できたな。

 

あとようやくエレロという金属の製品を作る工房を見つけることができた。
家の隣の土地にカフェを作るというプロジェクトをはじめて、家と土地を出入りするためのドアと窓を作ることが不可欠なんだけど、いまだにオーダーする工房が見つかってなかったんだ。
今日の工房の男性はなんとなく職人タイプのように見えて一緒に仕事してみたいなと感じた。前回のダニエルにすこーし似たところも感じるんだけど、行動が早いそんな気がした。まずは連絡をしてみよう。

 

そして今日の最後は、ヤディラの家族が家に遊びに来てくれた。彼女は会計士で、わたしの仕事の税金処理を先月からお願いしている。
今回は領収書で落とせる経費について教えてもらった。

メキシコにはSATという日本でいう税務署があって、何か商売をしている人は基本的に毎月税金の処理、支払いが義務付けられている。
先月ようやく手続きが完了したわたしは納入先のショップに領収書を作成しため、今月から税金の処理と支払いが必要になる。たぶん個人事業者と会社員だと税務処理が変わるように、メキシコでも個人事業者は個別に処理をしなければならない。その場合、たいていは会計士に依頼するのがメキシコでは一般的だ。
カナダの友人のすすめで今年から始まったRESICOというシステムに切り替えたわたしは、ISR(所得税)とIVA(消費税)の支払が毎月必要になる。通常のシステムであればISRでも経費計上が出来るのだけど、RESICOで経費控除できるのはIVA(消費税)のみらしい。

メキシコの領収書のシステムはかなり厳しくて、カード払いかつ電子領収書(FACTURA)を発行した場合のみ承認される。さらに業種ごとに経費の項目が決まっており、わたしの業種(衣服の製造販売)の場合、使用できる項目は2つ、adquicion de mercancias, gastos generalesのみだ。この名目のついた領収書のみ控除の対象となるということだ。
なので先月調子にのって購入したアイロン、洗濯機、パソコン、コピー用紙のうち、gastos generalesで申請したパソコンとコピー用紙の税金は控除対象となった。アイロンと洗濯機はmaquinariaという項目で申請してしまったので対象外となってしまった。でも洗濯機は返品することになったので、修正する手間が省けたのでよしとしよう。
今回教えてもらってよかったことは、控除が不可能なのでは?と思っていたIVAが控除可能と知れたこと、控除可能となればこの二つの項目を使用して経費の消費税は控除できる、イコール多少なりとも税金の支払いを少なくすることは可能、これがわかったのは収穫だな。

 

それにしても約半年ぶりの再会は楽しい時間になったな、
久しぶりにチョコラテを振舞って、試作のロールケーキを試食してもらった。
以前毎週カフェに来てくれていた時を思い出す、今はもっと気楽に時間を気にせずにお話できるし、なにより誰かと何気ない会話が楽しめるのは嬉しいな。
なんとなく心に余裕のある以前の自分を思い出した、動作が自然にゆったりし始める、
話し方も聞き方も自然のまま、頭を先に動かしていない。今ここにある感覚だ。
ということは以前は頭が先読みをしていたんだろう、話す前から何を話すか考えて、言われる前から考えて、動く前から考えて、深読みというか先読みをしすぎて神経を使いすぎていたのかもな。
ここ数日からは、頭がすっきりしているし、行動する前に悩みすぎてない。
今日の工房でもそうだし、園芸屋さんや屋台とかいろいろな場面で、聞きたくなったら聞いて、頼みたくなったら頼んで、やりたいとやるのレスポンスが早くなってきている。とはいえ自分の感覚はゆったりとしている、これは良い兆候だと思う。
自然体であることの大切さを実感するな。
迷いがないって楽だな。

 

今日の終わりも落ち着いた気分で迎えられた、今日もありがとう。